
母の日は日頃の母親への苦労をねぎらい感謝を表す日で日本やアメリカ、オーストラリアでは5月の第2日曜日に祝います。世界中で行われるイベントですが、スペインの母の日はは5月第1日曜日、北欧のスウェーデンでは5月の最後の日曜日、ノルウェーでは2月第2日曜日に行うなど日にちは様々です。イギリスの母の日はマザリングサンデイと呼ばれており、キリスト教暦をもとに5月の第4日曜日に祝われ、シムネルケーキを食べたりラッパズイセンを贈る風習があります。アメリカでは南北戦争中にウェストバージニア州で母の仕事の日と称して、敵味方問わず負傷兵の衛生状態改善に尽力したジャービスという女性にちなんでおり、ジャービスの娘が母に白いカーネーションを送ったのが起源です。
オーストラリアでは5月の第2日曜日頃にはクリサンセマムという菊の花の見ごろなため、クリサンセマムを贈ったり、男性は菊花を模した襟章をつけたりします。日本では母親が健在の場合は赤いカーネーション、母親が他界している場合は白いカーネーションを贈るのが一般的です。ジャービスの娘が贈った白いカーネーションが赤に変化したのは、赤いカーネーションは十字架に架けられたキリストに聖母マリアが落とした涙から咲いた花という言われることから、赤が母マリアの象徴になったからです。日本の紅白まんじゅうなどに見られるように赤は目出度く、白は献花の時の花の色を連想させることもあり、日本では健在の母には赤、鬼籍の母には白を贈るようになりました。
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